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パイロットの世界 航空大学校

パイロットの訓練

 

パイロットになるための厳しい訓練

パイロットの訓練は基本的に同じ試験に2回落ちるとフェイル、すなわち訓練中止となり、退学を余儀なくされます。会社の訓練でも同様で基本的に同じ試験に2回落ちると、パイロットとしての訓練は中止で、退社するか地上職に配置転換です。自分でお金を払ってライセンスを取得する場合にはこのような厳しい環境ではないかもしれません。しかし、税金や会社のお金で訓練をしている以上いくらでもお金をつぎ込むわけにはいかないのです。限られた期間で必要な技量を取得できるのがプロのパイロットですし、人命を預かるパイロットの訓練・審査は厳しいものになるのはある意味仕方ないのかもしれません。

今まで全く空を飛んだ事のなかった人が、お客様を乗せて飛行機を操縦できるように訓練するのですから、訓練は相当ハードです。航空大学校の場合でも、もちろんアルバイトなんてしている余裕など全くありませんし、毎日の訓練、予習・復習・で寝る時間も頑張って意識的に作らないといけないくらいです。基本的には土日休みですが、日曜日になると、翌日からの訓練に備えて準備に取り掛かるため、金曜日の訓練が終わった後と土曜日に休める時があるくらいです。

もしこれから訓練に入る方は、今のうちに思う存分自分のやりたい事をやってから訓練に挑んでください。

同期

自社養成であれば、入社年度によって50人前後、航空大学校であれば18人が同期になるはずです。航空大学校の場合は卒業時の採用試験がありますから、競争もありますが、同期は協力して訓練を乗り越えていくとても大切な仲間です。
訓練中はもちろん、訓練が終わった後はほとんど毎日みんなで集まって勉強会をします。大風呂にみんなでつかりながらフライトをしたり、食堂で食事をするのも同じですし、週末どこかに出かけるときもみんなで行く時が多いです。各自の得意分野を持ち寄って同期みんなで共有するとそれだけ、一人ひとりの知識も増えます。また、訓練時間は限られているので、ひとりが経験できる事には限りがあります。同期全員の成功や失敗を共有することで、同期全員が成長できるのです。そうやってハードな訓練を乗り越えていきます。喜怒哀楽を共有し、とても濃密な時間の過ごし方をしますので、友達というよりは仲間という方がぴったりで本当にかけがえのない存在です。同期がいなくては、どれだけ優秀な人でも訓練を乗り越えることは不可能だと思います。

 

”私が自分だけのために働いているときには、自分だけしか私のために働かなかった。しかし、私が人のために働くようになってからは、人も私のために働いてくれたのだ。”

- ベンジャミン・フランクリン - (米国の政治家、外交官)

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作成者: becomeapilot

日系大手エアラインパイロット。
小学校の頃に家族旅行で飛行機に乗って以来パイロットの仕事に憧れてきました。
航空大学校を卒業後に就職。
国内線・国際線に乗務し世界を楽しく飛び回っています。

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