最終更新日 2021年2月22日

エアラインパイロットを目指していた私が実践していた勉強法や勉強に対する考え方などをご紹介いたします。あなたに合いそうなものがあれば是非参考にしてみてください。

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夢を実現している姿を思い浮かべよう

これを考える時にはぜひ、スマホを手の届かないところに置き、静かに自分の心の声に集中できる環境で取り組んでみてください。
もしあなたがエアラインパイロットを目指して勉強しているとして、どのようなパイロットになりたいでしょうか。どんな生活がしたいでしょうか。パイロットになったあなたは、家族や友人とどのように関わりながら生きてゆくでしょうか。金色の線の入った制服に身を包み、毎日ワクワクしながら大勢の乗客を乗せてジェット旅客機を操縦している姿、コックピットという特等席から眺める大自然のパノラマや、輝く夜景。ちょっぴり恵まれた報酬でする少し贅沢な生活。

自分の心の声が強ければ強いほど、困難な状況でも諦めずに克服できるでしょう。「○○に命令されたから頑張ろう。」という動機ではなく、毎朝フライトに行くのが楽しみで仕方がないような、「自分の内側から湧き出るような動機」を心の中に見つけてみてください。

このような気持ちになるとき、人間は自然と信じられないようなパフォーマンスを発揮できます。誰かにやらされるのではなく、自分がやりがいを感じるから勉強する、ということが大切です。

長く勉強を続けていく中では、必ず良い時も悪い時も出てきます。自分にはできないと諦めてしまったり、やる気が出ないとき、もっと楽な道に逃げたくなる時が出てきます。

そんな時には、この自分の心の声を思い出してください。そして、できれば自分が心地よく目標に向かって集中している状態に自分自身をコントロールする方法を見つけましょう。

まずは敵を知り目標設定しよう

さて、自分の心の中にモチベーションを見つけたら、次のステップです。

まずは、到達すべき場所を確認しましょう。試験勉強であれば、どのような能力が求められているでしょうか。航空大学校であれば、ホームページを見たり、過去問を研究して、求められている能力を確認しましょう。航空会社の自社養成の試験であれば、各社が求めている人物像や試験の内容を研究して、到達点を確認しましょう。

この目標設定がずれていると、正しく努力できません。思い切り頑張るには、その努力が一歩一歩目標に近づいて行っている実感が必要です。大阪の地図を見ながらいくら頑張って、人より10倍努力して歩いても、絶対に東京タワーにはたどり着けないのと同じです。そのために、試験で求められるものは何なのかを把握することはとても大切な作業になります。

短期目標と長期目標

目標が高ければ高いほど、今の現実からは到底達成できないように感じることでしょう。でも、どれだけ高い山も一歩ずつしか登ることはできません。ですから、長期の目標を達成するには、短期目標、特に高い目標には中間の目標設定も大切になってきます。

最終目標を達成するにはどのようなステップが必要か自分で計画を立ててみましょう。例えば、試験で出る数学の勉強の計画を立てる場合、どんな科目が出題されているでしょうか。各科目のマスターに必要な時間を、自分の能力に合わせて見積もります。細かすぎる必要はありません。後で修正できる余裕を残しましょう。そして1か月や1週間単位で計画を立てて、短期目標を作ります。

目標設定したら、達成方法を考えよう

目標設定をしたら、あとはどのように達成するかを考えていきましょう。必要な参考書や、資料は何か。どの参考書をどのように使って勉強するか。ある程度具体的に決まってきたら、あとはそれを実行するだけです。

きっと途中でくじけそうになると思います。でも、自分との約束を守ってひと踏ん張りしてみてください。自分との約束を守れるようになると、不思議なことに、自然と自分に自信が持てるようになります。たまには勉強仲間と情報交換をするのも良いでしょう。でもやはり最後は自分自身との闘いです。

上手くいっているか確認しながら勉強。必要に応じ修正。

自分との約束を守りながら勉強が進んでくると、どんな軌道修正が必要かも自分で分かるようになってきます。期限がある試験の場合には進捗状況に余裕があるのか、計画から遅れているのかもわかると思います。必要に応じて確かめながら自分を信じて頑張ってください。

きっと、やらされる勉強ではなく、自分で興味のある分野を自分で計画を立てて目標に向かって勉強する楽しさが、徐々に実感できると思います。自分に打ち勝って努力した経験は人生で心強い支えになってくれるでしょう。

”ミスをしない人間は、何もしない人間だけだ。”
ー セオドア・ルーズベルト (アメリカ合衆国 第25代副大統領および第26代大統領)