おすすめ本1「7つの習慣 人格主義の回復」

最終更新日 2021年3月17日

私が航空大学校やエアライン合格した成功の秘訣ともいえる書籍「7つの習慣」をご紹介いたします。特に、志望動機を考えるときや面接試験の準備をするときなど、自己分析が必要な場合に自分と向き合ってゆっくり思考をめぐらすことができ、大変有効でした。

コンテンツ

人生のあらゆる問題への処方箋

もちろん、受験対策や就職活動といったばかりでなく、この書籍は人生のもっと多岐にわたる場面で活躍するはずです。例えば、あなたにはこんな悩みはないでしょうか。
書籍から引用してみます。

「仕事で達成したいと思っていた目標はすべて成し遂げました。ずいぶん出世しましたよ。ところが、それと引き換えに私生活と家族を犠牲にしてしまった。今じゃ妻も子どもたちも他人同然です。さらに自分のことすらわからなくなってしまった。私にとって大切なこととは何なのだろう。まったく、いままでやってきたことは何だったのだろう。」

完訳 7つの習慣 人格主義の回復 スティーブン・R.コヴィー (著) より

このような根深い問題には、ポジティブ思考で考えるといったような小手先のテクニックが通用しないことは明らかです。

過去200年の「成功に関する文献」の徹底調査の成果

この7つの習慣は、著者のスティーブン・R.コヴィー博士がアメリカ独立宣言以来の200年分も調査して得られた成果をまとめたものです。この調査で博士の研究チームは、ここ最近の自己啓発本は、「笑顔で接する」や「信じれば達成できる」といった表面的なものが多いことを発見します。
それに対して、最初の150年に出版された文献には、誠意、忍耐、勤勉など人間の内面の人格的な部分に関する著述が多いことに気が付きました。

もちろん、応急処置で対応すればすぐにその場はしのげるかもしれませんが、根本的に問題が解決したわけではないので、何度も同じような問題が噴出します。良い習慣を身に着けるのは時間がかかります。そして努力も必要です。しかし、時間をかけてしっかり学べばそれは自分の力となり、その知識や経験は誰にも奪われることのない財産になるはずです。この本を読んで、ゆっくりと自分のこれまでの習慣を見直していけば、きっと人生がよりよくなっていくのを実感できると思います。

例えばWin-Winを考える、という習慣は、その場ではうまく立ち振る舞って相手をだまし優位に立とうなどといったテクニックではなく、相手の立場を本気で考えたうえで、自分も相手も利益になるように行動しようとする習慣です。

就職活動の志望動機や面接の準備に使えると思いませんか。
ドアのノックの回数や、お辞儀の仕方、スーツや頭髪の色に悩む前にまずやるべきことはこちらです。

自分の希望の年収や待遇を考えるよりも前に、まずは就職を希望する会社がどんな人材を欲しがっていて、自分にはどんな貢献ができるかを考えることが大切だと思います。
航空大学校 受験対策 3次試験
就職試験に向けての心構え

こうやって考えれば、パイロットの訓練中もどういった方向性で技能を習得すればよいかおのずと答えが見えてきそうです。

この本には、ほかにも素敵な言葉がたくさんつまっています。2000円ほどでこんなに素晴らしいセミナーが自分のペースで受けられる現代はとても幸せな時代だと思います。