パイロットと結婚事情1

最終更新日 2021年7月18日

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パイロットの結婚事情をご紹介します

結婚したい職業ランキングでは医師や弁護士などと並んでTOP10に入る事も多いパイロット。収入も多く社会的地位もあり華やかなイメージがあるからでしょうか。食事会でも活躍する機会は多いと思いますし、確かに周囲を見渡しても結婚している人がほとんどで、数千人の社内のパイロットの中でも独身の方は数えるほどですので出会いに恵まれていると言えそうです。そんなパイロットですが、出会いの場や結婚相手、またその後の結婚生活はどんなものかご紹介します。

出会いの場と結婚相手

パイロットの結婚は概して3パターンに分けられると思います。

  1. 学生時代からの交際相手と結婚
  2. 地上配置(他職種研修)時代に出会った相手と結婚
  3. 副操縦士に昇格してから社内恋愛で結婚(CAさんが大多数)

といったパターンです。
割合としては1:10% 2:30% 3:30% その他:30%といった感じでしょうか。

1.学生時代からの交際相手と結婚

1つ目は学生時代からの相手と結婚するパターンです。社会人になるとお互い生活のペースが変わったり、価値観の変化などからお互い別の道を進む人多い中、他の誘惑も振り切って見事結婚までたどりつくケースです。
パイロットの訓練はとても長く入社してから副操縦士になるまで5年近くかかります。訓練は厳しく2回同じ試験に失敗するとパイロットにはなれない厳しい道のりです。それをずっとサポートしてくれた相手の存在はとても大きいものです。

2.地上配置(他職種研修)時代に出会った相手と結婚

2つ目は地上配置(他職種研修)時代に出会った相手と結婚するパターンです。
パイロットは航空会社の社員ですので、入社してから他の新入社員と同じように色々な部署に配属されそこで社会人としての基本や会社の仕組みなどと学んでいきます。訓練生として採用されているとはいえ、地上配置では他の社員と同様一人前の戦力として配置されていますので腰掛け的な発想はご法度です。
配置先ではもちろん異性社員もいますのでそこで社内恋愛にいたり結婚するパターンです。特に旅客係員として配属されるとまわりはほとんど女性社員で華やかな職場ですので男性にとって相手を見つけるのには苦労しないのかもしれません。ちなみに旅客係員に配置されるパイロット訓練生は女性社員から人気が高いようで、パイロットとして昇格した後そのまま結婚して寿退社するのが勝ちパターンだとか。
地上配置期間にこのパターンで相手を見つけている場合が多いので、昇格してから接することになるCAさんからは不満も聞こえてきます。(もちろん全ての人がパイロットと結婚したいと思っていないことは十分承知の上で書いております。)

3.副操縦士に昇格してから社内恋愛で結婚(CAさんが多い)

3つ目のパターンは、副操縦士として昇格してから相手を見つけるパターンです。パイロットの出会いの場は、仕事で接する女性のほとんどがCAさんなので、CAさんとの社内恋愛の末に結婚する人が半分くらいとかなり多いように感じます。ステイ先でクルーみんなで食事にいったのをきっかけに、というのが多いです。CAさんとは仕事の苦労もお互い分かるので付き合う上でもスムーズに事が進むのかもしれません。CAさんも勤務が不規則なので結婚すると専業主婦になる人がほとんどでした。最近ではまた仕事に復帰する人も多くなっています。

その他については、昇格後に出会った方と結婚するパターンで、友人の紹介や食事会などでしょうか。パイロットは副操縦士に昇格するまでの訓練がとても厳しくプライベートに時間を割く余裕があまりないので、昇格してから結婚というパターンがとても多くなります。実際に、無事に終わるかどうかも分からない人生をかけた長い訓練が終わり、少し華やかな生活が送れるようになる時期は他に例えようのない解放感を味わうことができました。

次回はパイロットの結婚生活についてご紹介します。

”男と女、こうも違ったしかも複雑な2人の人間が、互いによく理解し愛し合うためには、一生を費やしてもまだ長すぎはしない。”
- オーギュスト・コント - (フランスの哲学者)