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資産運用

パイロットと資産運用

人生が長くなるにつれ、豊かな人生を生きるために必要なお金の管理が重要になってきています。パイロットという仕事と資産運用について考えていきたいと思います。

100歳以上生きるための資産

平均寿命が100歳を超えるようになった今、お金との付き合いは人生でこれまで以上に大きな影響を持つでしょう。

定年が60歳に設計された当初は、仕事を引退してからの余生も短く、働いて得たお金と年金で老後を暮らしていくのに十分でした。しかし、その後寿命は伸び続け日本で2007年に生まれた子供がの半数が107歳まで生きると予測されています。
年金財源の不足など様々な理由から定年は延長され2021年4月からは70歳へと引き上げられていきます。

寿命、特に健康寿命が伸びることはとても良いことですが、それを活かすためには十分なお金が必要です。資金が枯渇して生活が苦しくなってからの長い老後は大変苦痛なものになりかねません。

社会人として、そしてパイロットとして豊かな人生を歩むために必要な資産を得るためにはどうしていけばよいのでしょうか。

パイロットの給与収入は高いが定年がある

いくら現役時代の給与収入がたくさんあっても、現役を引退した後の人生が長くなれば、現役時代の貯蓄と年金だけでそれまでの生活水準を維持するのはむずかしいでしょう。計算してみると分かりますが、現役時代にたくさん年金を収めていても、同じ所得水準の収入を年金から得ることはできません。それに加えて、厳しい年金財政を考えると現在の支給水準を維持することすら難しく、今後はどんどん支給額が削減されていくでしょう。

70歳で引退して100歳まで生きるとして、30年間もあります。25歳から働き始めたとして70歳で引退すると現役時代は45年間ですから、引退した後の老後はとても長くなっています。

この長い老後を豊かに過ごすためには給与収入に満足することなく、現役時代から、給与収入以外に収入源を作る必然があります。

パイロットと相性のいい他のクワドラント

以前の記事でも少しお話したことの繰り返しになりますが、「金持ち父さん貧乏父さん」で紹介されているキャッシュフロー・クワドラントで考えてみましょう。

パイロットとして従業員として会社で働きながら、資産形成する上で相性の良いクワドラントは、I:投資家であると思います。

I:Investor(投資家)クワドラント

投資家は自分自身が働くのではなく、お金に働いてもらいます。
投資からの収入だけで生活していくにはまとまった資金が必要です。ただ、最初からまとまったお金はありませんから、パイロットの給与収入から投資に回します。株式のインデックス投資なら資産形成に最適です。
パイロットは若いうちから比較的高い年収を得られますので、定年まで積み立て投資を行えば十分な資産を得られるでしょう。また、勉強して個別株やオプション取引などアクティブな株式投資に挑戦するのも良いかもしれません。ただ、多くの研究が明らかにしているように、アクティブ運用でプロに勝つことはおろか、プロでさえ猿が適当に選んだ銘柄に継続して勝つことは難しいと言われています。世の中には上手く投資して大きな資産を手に入れる人もいます。株式投資は成功すればアーリーリタイヤも視野に入るくらいのお金を手にすることもできます

B:Business Owner(事業家)

ビジネスオーナーは、自分の築いたビジネスがお金を生んでくれる人です。個人事業主と異なるのは、自分が働いていなくてもビジネスシステムが動く点です。例えば個人の開業医は自分が診療しなければ診療所がうまく回りませんが、医療法人のオーナーであれば他のスタッフがビジネスを回してくれます。

パイロットと相性のよい不動産投資は投資家でもあり、事業家とも考えられます。実物資産を持つ場合、金融機関からの資金調達や、物件の精査、関係者との調整などやることは多岐にわたります。
不動産投資の利点は、他人のお金、すなわち融資が使える点です。自己資金として100万円ある場合、レバレッジを使わない株式投資の場合は100万円しか投資できませんが、融資を使えば自己資金以上の投資物件を購入できます。成功すれば利益が大きくなる半面、損失もその分大きくなります。

金融機関は基本的にはお金のある人にしかお金を貸しません。パイロットは年収も高く、参入障壁の高い国家資格を保有しているので、銀行もたくさんお金を貸してくれます。パイロットと不動産投資の相性は良いといえるでしょう。

不動産投資もワンルームマンションから一棟アパート・マンションなど色々な投資方法が存在します。ちょっとした節税から本気の資産拡大まで様々な投資が検討できます。

EmployeeからInvestorへ

若いうちから1000万円を超える年収を狙えるパイロットとして資産形成をするのであれば、投資が欠かせません。しっかり勉強して株式投資や不動産投資に取り組めば、しっかりとした資産を形成できるでしょう。うまくいけば定年前から、パイロットの給与に頼ることなく投資で生活できるようになるかもしれません。
上司や会社の顔色をうかがわなくても済むということになれば、お客様のための仕事により集中できるようになり、もっと良い仕事ができるようになると思います。

FIRE(Financial Independence, Retire Early)

このように投資からの収入で生活できるようになれば、アーリーリタイアも視野に入ります。働かなくても生活できる状態は、精神的にとても自由です。パイロットとして旅客機を操縦し世界中飛び回る生活が魅力的ならパイロットを続ければいいし、時差や徹夜続きの生活が辛くなってきたら、また仕事をしたくなるまで仕事をやめてのんびり生活すればよいのです。

”太った奴隷になるよりも自由に餓死するほうが良い。”
ー イソップ童話 ー

作成者: becomeapilot

日系大手エアラインパイロット。
小学校の頃に家族旅行で飛行機に乗って以来パイロットの仕事に憧れてきました。
航空大学校を卒業後に就職。
国内線・国際線に乗務し世界を楽しく飛び回っています。