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パイロットの世界 航空大学校

航空大学校 宮崎座学2

入学式の前日に入寮するよう指示があったので、同期のみんなとはこの日顔を合わせる事になります。これから2年間、いや、生涯を通じて深く関わる戦友です。
みんな、荷解きをしたり、体を休めたりしながら、明日から始まる航大生活に備えていたはずです。
そこに突然の集合命令が。

入学歓迎会

上品にそう書いておきましょう。
突然にして先輩から集められた同期は、一晩かけて航空大学校流で手厚く歓迎されることになりました。
時代によって歓迎の仕方は変わるらしいのですが、振り返ってみれば、学生気分から一気に航大生活に入るためのよい節目だったと思います。生い立ちも考えも異なる同期全員を、一瞬にして一致団結させるには、それなりのエネルギーが必要だということでしょう。

翌朝には、昨日までと目つきの違う人間の集まりになって入学式に出席していました。

ところで、今は航空大学校のホームページに校歌が掲載されているんですね。当時は、一晩でこれを覚えるだけでも一苦労でした。

宮崎座学課程のカリキュラム

宮崎座学課程では、帯広分校で実際に飛行機を操縦するにあたり必要な知識を習得します。

航空力学、航空原動機(エンジン)、電気・電子システム、航空機システム、航空通信、航空交通管制、航空法規、空中航法、航空気象、航空安全、などなど。

ひとことで言うと完全に詰め込みです。とにかく忙しい。
試験も頻繁にあるうえに、同期との毎晩のミーティング、先輩とのお付き合い、雑用などなど。毎日あっという間に夜が来ます。
4か月間常に、あともう少し頑張って起きて勉強するか睡眠時間を確保するかの選択をせまられる日が続きます。

これに加え、プロシージャと呼ばれる、飛行機の操作手順も覚えます。飛行機の計器類の写真のポスターに向かって、ひたすら手足を動かしながらイメージトレーニングをして身体に叩き込みます。とはいえ、ほとんど座学しかやっていませんから、ほぼ丸暗記状態ですが、初めて飛行機を操縦する日を想像すると気持ちも盛り上がります。

このプロシージャの練習も座学で学習した内容への理解が進むうちに、イメージトレーニングもより具体的に想像できるようになってきます。例えば、通信装置の仕組みや管制用語が分かると、より具体的にプロシージャが理解できます。

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作成者: becomeapilot

日系大手エアラインパイロット。
小学校の頃に家族旅行で飛行機に乗って以来パイロットの仕事に憧れてきました。
航空大学校を卒業後に就職。
国内線・国際線に乗務し世界を楽しく飛び回っています。

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