最終更新日 2021年3月17日
航空大学校の生活がどのようなものだったかお伝えします。忘備録もかねて。飛行機の事など全く分からない素人でも、卒業するまでに何とか飛行機を操縦できるようになります。パイロットの世界を少しでも身近に感じてもらえると嬉しいです。
なお、過去の記憶を振り返りながらなので、不正確な点があることはご容赦ください。
コンテンツ
長かった受験生活
受験勉強、といってもほとんど情報が無いので手探りです。当時は過去問を買って、大学入試レベルの数学や物理などを復習し、過去問をこなせるように家で勉強していました。
航大予備校のようなところに通うには、残念ながら環境が許しませんでした。
当然、手探りの勉強なので自信がなくなる時も多くありましたが、窓から見える飛行機雲を眺めながら、いつの日か自分がパイロットになる日を想像して、モチベーションを保っていたことを思い出します。
航空大学校の試験の合格者発表はインターネットで発表でした。試験を受けてから、合格発表までの数週間、次の試験に備えながら、不合格だった時にどうするかずっと考えていました。落ち着かない日々です。
画面を開く瞬間、毎回心臓が止まりそうでした。
最終的に、1年弱の受験生活を経て、幸運にも一回目の挑戦で合格することができました。
航空大学校に入学
入学が決まった日の嬉しさといったら!
昔からエアラインパイロットに憧れていた私にとって、まさか自分が夢への一歩を踏み出し、航空大学校で学ぶ機会が与えられるなどとても信じられませんでした。周りにもパイロットの知り合いはおらず、現実味のある話には感じられなかったのです。
入学までに取得するようにとの指示があった航空無線通信士の資格の勉強と、人生最後の夏休みを堪能し入学に備えます。
とはいえ、卒業するまでにエアラインの就職活動もあります。まだ将来は約束されたと言えず、むしろここからが勝負の2年間。
入学式の前日に本校のある宮崎入り。空港に降り立つと航大の訓練機が轟音を轟かせて離着陸しています。宮崎空港の日常の風景。旅客ターミナルの滑走路を挟んで反対側に航空大学校があります。門をくぐる時に緊張が高まります。寮に到着し、これから4か月間お世話になる部屋に到着。
宮崎本校では、基本的に1年上の先輩と同部屋となります。
詳しくは記載できないけれど、歓迎のポスターなども張られており、期待と不安が交錯します。明日の朝、眠りから覚めればいよいよ入学式、航大生活のスタートです、が、そうは問屋が卸さない。。。