空港の灯火や標識の意味

最終更新日 2021年3月17日

夜間の空港に行くと、きらびやかな灯火・ライトが何種類も設置されており、魅力的な夜景に一役買っています。また昼間でも一般道路とは違った標識が多数設置されており、空港の安全性を高めています。
これらの灯火や標識には当然一つ一つ意味があり、国際的に統一されています。
飛行機に乗った時に、窓から見える標識や灯火の意味が分かれば、空の旅も更に面白くなるのではないでしょうか。是非窓側の座席に座ってパイロット気分を味わってみてください。

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飛行場灯火

夜の空港を彩る灯火は飛行場灯火と呼ばれており、国土交通省のホームページを確認すると詳しく説明があります。空港の誘導路や滑走路の灯火の例をみてみましょう。


画像の例をのせてみました。
飛行機に乗った時に窓から見えそうなものを紹介したいと思います。

例えば、誘導路から。
夜間地上滑走するときは緑の灯火(誘導路中心線灯:Taxiway centerline light)に沿って進行します。
誘導路の中心線は緑ですが、両端は青の灯火(誘導路灯:Taxiway edge light)です。日本では青というと青信号のイメージで安全なイメージがあるかもしれませんが、航空業界では青色は用心や制限を意味します。

滑走路はどうでしょうか。
滑走路の両端と中心線は白です。(滑走路灯:Runway edge light、滑走路中心線灯:Runway centerline light)
着陸する側から見て手前が緑、奥が赤です。
そして、滑走路の奥に行くと、両端と中心線の色は黄色や赤に変わっていき、滑走路が残り少なくなっていることを教えてくれます。
画像の滑走路の左横にある4つの赤と白の灯火はPAPI(Precision Approach Path Indicator :進入角指示灯)と呼ばれ、コクピットから見ると正常な進入角度を維持している場合には白2つ赤2つに見えます。所定の進入角よりも下方に行くと赤が3つになり、逆に上方に行くと白が3つに見えるように設置されています。

街中にある航空灯火

空港にあるライトだけでなく、実は高層ビル等に設置されている赤や白の灯火は航空障害灯といってパイロットに障害物の存在を示す灯火の一種です。

航空障害灯は4種類あり、例えば150m以上の高さの鉄塔などには白の閃光を放つ灯火が設置されています。

次回は空港標識についてもご紹介します。

”人は何度やりそこなっても、「もういっぺん」の勇気を失わなければ、かならずものになる。”
- 松下幸之助 - (日本の実業家、発明家、パナソニック創業者)