パイロットと結婚事情2

最終更新日 2021年3月10日

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パイロットとの結婚生活

前回はパイロットの出会いの場や結婚相手についてご紹介しましたので、続編の今回は結婚生活についてご紹介します。

パイロットとの結婚生活は一般のサラリーマンとの生活と比べると少し特殊です。

家にいないことが多い

パイロットの仕事は運航先に宿泊することがとても多く、一か月のうち10日近くはホテルに宿泊しています。(パイロットの乗務スケジュール)国内線だと2~3日、国際線で長距離路線だと4~6日は家を連続して空けることになります。国内線の仕事ならまだ日本にいるので、家庭で何かあった時にはすぐに駆け付けることもできますが、海外に泊まっているとそうもいきません。子育てなどが重なるとパートナーにはその分負担をかけてしまうことになります。子供が産まれる瞬間に立ち会えなかったり、運動会などのイベントを逃してしまうことも多くなります。

ただ、パートナーにとってはずっと一緒にいるよりも適度な距離が保てて良いのではないでしょうか。お弁当も作る必要がなければ、会社にもよりますが制服なのでシャツのアイロンがけも不要です。

月の休みの数は決まっていますし、フライトがある時以外は会社に行く必要もほとんどありあせん。法律でも疲労による事故防止のため、一か月、三か月毎などの勤務時間・乗務時間制限があるので、フライトのある日以外はゆっくりと過ごすことができます。家を空ける日も多い分、しっかりと休日は確保されています。

不規則な生活パターン

パイロットの生活は飛行機の便に合わせて成り立っているので、とにかく不規則です。国内線だと早朝・深夜の勤務、国際線では15時間を超える勤務や徹夜フライト、時差が12時間もあるような勤務が続きます。家で過ごす時間も必然的に人とは少しずれたパターンの生活になりがちです。

試験・勉強が続く

パイロットには法律で半年に一度、技能・知識を確認する審査が義務付けられており、合格しないと空を飛ぶことはできません。また身体検査にも合格し続ける必要があります。
他の仕事も同じだと思いますがパイロットの仕事も一生勉強です。新しいテクノロジーも日々導入されていくので常にアップデートして安全な運航を実現させる必要があります。

お金には困らない。専業主婦がほとんど

幸い現時点において大手航空会社のパイロットの待遇はとても恵まれています。(パイロットの年収
もちろん自分のビジネスを持っていて成功している方々のようにはいきませんが、派手な生活せず人並みに暮らせば、お金の心配をすることは無いといえます。結婚相手も生活のために仕事をする必要は無いと思います。そのためか専業主婦(夫)のパートナーがほとんどです。もちろん、一昔前に比べて共働き世帯もどんどん一般的になってきていて私たちの周りでも若い世代ほど夫婦二人とも仕事を持っているケースが増えてきています。

”事情が変われば己も変わるような愛、相手が心を移せば己も心を移そうとする愛、そんな愛は愛ではない。”
- シェイクスピア - (英国の劇作家、詩人)